鎌倉への移住をご検討の皆様、こんにちは。辻堂トムです。
2020年に川崎から辻堂に移住して4年。この間、市民農園での野菜作り仲間や地元で知り合った友人の中に、鎌倉移住を経験された方が数多くいらっしゃいます。結論から申し上げると、鎌倉移住は準備不足だと後悔する可能性が高いエリアです。
「鎌倉移住って実際どうなの?」「後悔した人っているの?」こういった質問をよくいただくので、今回は野菜作り仲間や地元の友人から聞いた鎌倉移住のリアルを包み隠さずお話しします。
正直なところ、「憧れの鎌倉暮らし」と現実のギャップに驚く方が多いんです。特に生活費と観光地としての側面は、事前に知っておかないと後悔することになります。これがなかなか…(苦笑)
📖 この記事はこんな方におすすめです
- 鎌倉移住を本格的に検討している方
- 鎌倉移住で後悔したくない方
- 鎌倉の生活費や住環境の現実を知りたい方
- 東京通勤を続けながら鎌倉暮らしを考えている方
- シニア世代で鎌倉移住を検討している方
- 実際の体験談を聞きたい方
この記事を読んでいただければ、鎌倉移住で後悔するリスクを大幅に減らせるはずです 🏮
🏮 まず知っておくべき鎌倉の特殊事情
野菜作り仲間の田中さん(仮名・60代)が鎌倉の七里ガ浜に移住して3年。彼から聞いた話ですが、鎌倉は他の住宅地とは全く違う特殊事情があります。
鎌倉の3つの顔:
- 観光地としての鎌倉:年間2,000万人の観光客
- 高級住宅地としての鎌倉:都内並み〜それ以上の価格
- 古都としての鎌倉:厳しい景観保護・建築制限
「移住前は『静かな古都暮らし』をイメージしていたんですが、実際は観光客の多さに驚きました」と田中さん。この3つの顔を理解せずに移住すると、必ず後悔します。
😰 鎌倉移住で後悔する5つのパターン
1. 観光客の多さで日常生活に支障
市民農園仲間の佐藤さん(仮名・50代女性)は鎌倉駅近くのマンションに住んでいますが、「週末は買い物に行くのも一苦労」とのこと。
観光客による生活への影響:
- 交通渋滞:土日祝は車移動が困難
- 電車混雑:観光シーズンは地元民も乗車困難
- 騒音問題:早朝・夜間も観光バスや団体客
- 駐車場不足:住民用駐車場も観光客利用で満車
- ゴミ問題:ポイ捨て、不法投棄の増加
「特に桜・紅葉シーズンは外出を控えるようになりました」と佐藤さん。これは移住前には想像できない問題です。
2. 想像以上に高い生活費
ジム仲間の山田さん(仮名・40代)は北鎌倉に家族4人で移住しましたが、「東京より生活費が高くなった」と驚いていました。
鎌倉の高コスト要因:
- 住宅費:都内人気エリア並みの価格
- 食費:観光地価格で1.2〜1.5倍
- 外食費:ランチ1,500円〜、ディナー3,000円〜が普通
- 駐車場代:月2万円〜3万円(観光地のため高額)
- 各種サービス料:工事・修理なども観光地価格
「思った以上に出費がかさむので、しっかりとした資金計画が必要」というのが山田さんの実感です。
3. 通勤の想定外の大変さ
東京通勤を続けている友人の鈴木さん(仮名・45代)から聞いた話では、鎌倉からの通勤は思った以上に大変だそうです。
通勤の現実:
- 乗車時間:東京まで約60分(遅延頻発で実際は70分以上)
- 乗車率:朝の横須賀線は150%超の混雑
- 終電:23時台で終了、飲み会参加が困難
- 定期代:東京駅まで月15,120円
- 代替路線:横須賀線が止まると迂回路が少ない
「結局、都内にマンションを借りて平日は都内、休日だけ鎌倉という生活になりました」と鈴木さん。二重生活で出費が倍増したそうです。
4. 建築制限の厳しさ
野菜作り仲間の伊藤さん(仮名・55歳)は鎌倉で古民家を購入してリノベーションしようとしましたが、建築制限の厳しさに驚いたそうです。
鎌倉の建築制限:
- 高さ制限:10m〜15mの厳格な制限
- 色彩制限:外壁色に細かい規定
- 緑化義務:敷地の一定割合の緑地確保必須
- 景観審査:建築計画の審査が厳しく長期化
- 工事制限:騒音規制で工事時間・曜日制限
「思い描いていたリノベーションができず、費用も予算の1.5倍かかりました」と伊藤さん。古都保存のための制限ですが、住民には負担になります。
5. 地域コミュニティの独特さ
地元の友人から聞いた話ですが、鎌倉の地域コミュニティは独特な面があるようです。
鎌倉コミュニティの特徴:
- 格式重視:古くからの住民と新住民の壁
- 文化的活動中心:茶道・華道などの伝統文化が盛ん
- プライバシー意識:都市部的な近所付き合いを好む傾向
- 観光客対応:地域として観光客への対応方針が議論になる
「想像していた『古都の温かいコミュニティ』とは少し違いました」という声も聞かれます。
🌸 鎌倉移住のメリット
友人たちから聞いた鎌倉移住の良い面をご紹介します。
1. 歴史と文化に囲まれた日常
「毎日の散歩コースが鶴岡八幡宮や建長寺。こんな贅沢な暮らしは他では味わえない」と田中さん。1200年の歴史を身近に感じられるのは鎌倉ならでは。
2. 自然環境の豊かさ
「山と海の両方がある環境は本当に気持ちがいい。朝は山をハイキング、午後は海で読書なんてことも可能」と中川さん。四季を通じて自然を満喫できます。
3. 文化的な刺激の多さ
美術館、ギャラリー、文化イベントが豊富。「年中何かしら文化的なイベントがあって、知的好奇心が刺激される」という声も。
4. 質の高い食文化
「観光地だから良いレストランが多い。特別な日の食事に困らない」と佐藤さん。価格は高めですが、質の高い飲食店が充実。
5. 交通アクセスの良さ
東京から1時間程度でアクセス可能。「都内の友人が気軽に遊びに来てくれる」というメリットも。
⚠️ 鎌倉移住のデメリット
一方で、実際に住んでみて分かったデメリットもあります。
1. 観光客による生活への影響
「週末は人が多すぎて、近所のスーパーに行くのも大変」と山田さん。特に桜・紅葉シーズンは地元住民の生活にも影響が。
2. 生活コストの高さ
住居費、外食費、駐車場代など、観光地価格の影響で全般的にコスト高。「東京より安くなることはない」というのが共通認識。
3. 建築・改修の制約
景観保護のため建築制限が厳しく、「思うようなリフォームができなかった」という声も。古都保存と住みやすさのバランスが課題。
4. 交通渋滞の慢性化
「観光シーズンは車での移動が本当に大変。普段15分の距離が1時間かかることも」と田村さん。
5. 商業施設の限界
大型ショッピングモールなどは少なく、「大きな買い物は横浜まで行く必要がある」という不便さも。
💰 鎌倉移住の生活費について
野菜作り仲間や友人から聞いた話をまとめると、鎌倉の生活費は以下のような特徴があります。
住居費について:
「鎌倉駅周辺は都内の人気エリア並みに高い。でも大船や深沢なら現実的な価格帯もある」というのが共通認識です。エリア選びで大きく変わるのが鎌倉の特徴。
食費・日用品について:
「観光地価格の影響で、外食は特に高め。でも地元のスーパーを使えばそれほどでもない」と佐藤さん。買い物場所の使い分けが重要ですね。
交通費について:
「車を持つかどうかで年間数十万円変わる。でも坂道が多いから、長く住むなら車があった方が便利」というのが山田さんの実感。
実際のところ、「工夫次第で生活費は抑えられるけど、東京より安くなることはない」というのが皆さんの共通意見です。
🚃 鎌倉からの通勤事情(友人の実体験より)
主要駅別の通勤実情
地元の友人たちから聞いた各駅からの通勤実情をご紹介します。
鎌倉駅からの通勤:
- 東京駅まで:約60分、定期代月15,120円
- 混雑状況:朝7:30〜8:30は激混み(乗車率150%以上)
- 座れる確率:ほぼ0%(大船で若干の可能性)
- 遅延状況:月10回以上は5分以上の遅延
北鎌倉駅からの通勤:
- 鎌倉駅と同様の条件
- やや利用者が少ないため若干空いている
- 終電が早い(23時台)
大船駅からの通勤:
- 東京駅まで:約50分、定期代月13,640円
- 路線選択肢:東海道線・横須賀線が利用可能
- 座れる確率:朝でも30%程度
- 終電:24時台まであり
「大船住まいの人が一番通勤ストレスが少ない」というのが友人たちの共通意見です。
🚗 車の必要性と維持費
車の必要性:
- 鎌倉駅周辺:徒歩・電車でほぼ完結、車はあると便利程度
- 北鎌倉:日常生活には車が欲しい
- 鎌倉山・浄明寺:車はほぼ必須
- 大船:車なしでも十分生活可能
車維持費の実情(友人調べ):
- 駐車場代:月2万円〜3万円(年間24万円〜36万円)
- 自動車税・保険等:年間20万円〜30万円
- 車検・メンテナンス:年間15万円〜25万円
- ガソリン代:月1.5万円〜2.5万円
野菜作り仲間の話では、「鎌倉は坂道が多いので、シニア世代は車があった方が絶対に良い」とのことです。
🏡 鎌倉移住成功者の住環境選び
成功事例:大船エリア移住の田村さん(仮名・52歳)
市民農園で知り合った田村さんは、大船駅徒歩15分の中古マンションを購入して大成功しています。
大船選択の理由:
- 利便性:商業施設が充実(ルミネ、イトーヨーカドー等)
- 価格:鎌倉駅周辺より2〜3割安い
- 交通:東海道線・横須賀線の2路線利用可能
- 観光客:平日はほとんど影響なし
「鎌倉らしさは少し薄れるけど、実用性を考えると大船が最適解」と田村さん。
成功事例:北鎌倉エリア移住の中川さん(仮名・48歳)
ジム仲間の中川さんは、北鎌倉駅徒歩10分の戸建てを購入。車ありの生活で満足されています。
北鎌倉の良さ:
- 自然環境:山と寺社に囲まれた静かな住環境
- 観光客:鎌倉駅より少なめ
- 文化的環境:美術館、ギャラリーが近い
- コミュニティ:文化的な活動が盛ん
「車さえあれば、鎌倉らしさを満喫しながら快適に住める」と中川さん。
💡 鎌倉移住で生活費を抑えるコツ
1. 住居選びが最重要
生活費の最大項目は住居費。エリア選びで大幅に変わります。
おすすめエリア:
- 大船:利便性良く比較的安い
- 北鎌倉:鎌倉らしさと価格のバランス
- 深沢・手広:穴場エリア、価格抑えめ
2. 買い物スポットを使い分ける
観光地価格を避けて、地元スーパーを活用しましょう。
節約のコツ:
- 日用品は大船のダイエーやイトーヨーカドー
- 業務スーパーや激安店も活用
- 観光地周辺での外食は控えめに
3. 交通手段を工夫する
車の維持費は年間50万円以上。本当に必要か検討しましょう。
交通費節約術:
- 自転車を積極活用
- カーシェアやレンタカーを使い分け
- 公共交通機関の定期券を有効活用
⚠️ 鎌倉移住で気をつけるべき追加費用
観光地ならではの追加コスト
隠れた費用:
- 駐車場代:観光シーズンは月極でも高騰
- 宅配料金:一部業者で追加料金
- 工事費用:古い住宅のリフォーム代
- 防犯対策:観光客対策で必要な場合も
季節変動の大きさ
観光シーズンの影響:
- 春(桜)・秋(紅葉)は各種料金が上昇
- 駐車場・レストラン・宿泊施設が高騰
- 交通渋滞で時間コスト増加
正直なところ、観光シーズンは地元住民でも外出を控えることがあります。これも生活費の一部として考慮すべきです。
🎯 鎌倉移住に向いている人・向いていない人
鎌倉移住に向いている人
- 歴史・文化好きの方:寺社仏閣や古い街並みを日常で楽しめる
- 自然を愛する方:山と海に囲まれた豊かな自然環境
- リタイア済み・時間に余裕のある方:通勤ストレスがない
- 車利用が可能な方:移動の自由度が上がる
- 観光地との共存を楽しめる方:賑やかさも含めて鎌倉の魅力
- ある程度の経済的余裕のある方:生活コストの高さに対応可能
鎌倉移住に向いていない人
- 生活費を大幅に抑えたい方:観光地価格の影響あり
- 毎日都内通勤する方:通勤時間・ストレスが大きい
- 完全に静かな田舎暮らしを求める方:観光地なので一定の賑やかさ
- 利便性を最重視する方:商業施設は都市部より限定的
- 建築の自由度を重視する方:景観保護のため制限が厳しい
✅ 【成功のコツ】鎌倉移住で後悔しないための5つのポイント
野菜作り仲間や友人の成功・失敗事例から導き出した、鎌倉移住成功のコツをご紹介します。
1. 必ず現地での長期滞在を体験する
最低でも1週間、できれば1ヶ月程度の滞在で観光シーズン・平日・休日すべてを体験しましょう。
2. 十分な現地調査と事前準備
最低でも1週間、できれば1ヶ月程度の滞在で観光シーズン・平日・休日すべてを体験しましょう。
3. 車の維持を前提とした予算計画
坂道の多い鎌倉では車があると生活の質が大きく向上します。年間の車関連費用も予算に組み込んでおきましょう。
4. 住居選びは大船・北鎌倉を中心に検討
鎌倉駅周辺にこだわらず、生活の利便性を重視したエリア選びが成功の鍵。
5. 地域コミュニティへの参加
観光地ならではの地域課題もあるため、住民として地域に貢献する意識が大切です。
📊 最後に:鎌倉移住の現実的な判断基準
4年間の湘南生活と多くの鎌倉移住者との交流から言えることは、鎌倉移住は憧れだけでは成功しないということです。
鎌倉移住を成功させるための現実的な条件:
- 準備:十分な現地調査と資金準備
- 覚悟:観光地としての制約を受け入れる
- 柔軟性:理想と現実のギャップを受け入れる
- 地域愛:鎌倉の文化と歴史を尊重する気持ち
実際のところ、野菜作り仲間で鎌倉移住に成功している方は、皆さんこの条件をクリアしています。逆に、憧れだけで移住された方の中には、数年で転出された方もいらっしゃいます。
鎌倉は本当に魅力的な場所です。でも、その魅力を日常で楽しむためには、現実的な準備と覚悟が必要。この記事が、皆様の鎌倉移住検討の参考になれば幸いです。
鎌倉移住が皆様にとって素晴らしい人生の選択となることを心から願っております 😊
※この記事は湘南在住4年の実体験と鎌倉移住者からの聞き取り調査を基に作成しています。価格・費用情
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